一日を建設する

「一日をどう建設するのか?」という問題は、フリーランスの自分にとって、まさに死活問題である。

時間は砂時計の砂のように流れていく。区切れ目はなく、ただひたすらに一秒に一秒が継がれる。この一秒と次の一秒を区別するものは何もない。自然状態では、一日は砂の総量でしかない。

そんな中から「一日」を立ち上げるためには、数々のしきたりによって、砂を構造化していく必要がある。意味のない砂の集積から、高い塔と広い中庭のある、砂のお城を建設するのだ。

というわけで、ぼくが建設したいと思っている「一日」の設計図を書いてみる。

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早朝に起きる。まずは顔を洗う。お湯を沸かして、温かいお茶を入れる。パソコン前に来て、朝の日記を書く。朝の時間は貴重だから、余計なことはしない。間違ってもTwitterなどを覗かないように。修道士のような厳かさを持って行うのが理想。

日記を書き終えたら、軽く朝食をとる。時間をかけずに食べられる何かを用意しておくこと。朝食を食べている間は、テレビで動画を見る。勉強に充ててもいいし、ニュースを見るのもいいかもしれない。ゴミを出し、歯を磨いたら仕事へ移る。

午前

午前中はライター仕事をする。午前中だけで外注仕事を終わらせるために、作業は集中して行う。スピードを重視して。プライベートと混ざらないように、パソコンもしくはGoogleのアカウントを切り替えられるなら、そうした方がいいだろう。

「働くからだ」が出来上がっていくのを楽しみながら仕事をしたい。新しいツールなども積極的に取り入れ、効率化を推し進める。とにかく「働いて稼ぐ」フェーズ。単に生活のためというだけでなく、今のぼくには「お金のために働く」ということが必要な経験に思える。

お昼の時間になったときに、気持ちよく”伸び”ができるくらい、午前中は根を詰めて仕事をすること。

昼食。それなりにちゃんと食べよう。嫁が起きているなら一緒に食べたい。昼は休憩時間なので、仕事に関係することはやらない。嫁とたわむれたりして、弛緩したひとときにする。軽い洗い物や、掃除洗濯など、身体を動かすことをするのもいいかもしれない。

午後

午後は、自分で運営しているメディアの方を動かす。午前よりはのびのびと自由に仕事をしてもいい。午前中の自分がラクダだとしたら、午後は獅子だ。自分の全能力をもって、仕事に取り組んでいく。

午後の仕事の中にもルーティーンを設けることが大事になる。まずは巡回をして、情報を選び取り、まとめて発信する。午後の仕事は自由度が高い。だからその分だけ、余計にしきたりを大切にすること。

夕方

18時頃になったら仕事を終える。キッパリと席を立つ。それから、嫁と二人で夕食を作りはじめる。夕食時は映画やアニメなどの娯楽作品を見る。食べ終わった後も、嫁も二人でしばらくまったりと過ごす。

夜の時間に仕事らしい仕事をするのは難しい。かといって何もしないのはもったいない。何をするべきか、何ができるか、いろいろ試しながら考えてみよう。

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以上が、今のところの目標にしたい「一日」の見取り図である。大事なのはそれぞれの時間を区別すること、混ぜてしまわないこと、違う時間にすること。

早速、今日から実践してみよう。